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1995年生まれの管理人のブログです。更新頻度は期待しないほうがいいと思います。
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リヴリー
今飼ってる電子ペットです。 名前はマエゾン。
プロフィール
HN:
あらいせ
年齢:
28
性別:
男性
誕生日:
1995/12/02
職業:
学生
趣味:
音楽鑑賞
自己紹介:
沖縄県那覇市小禄在住。
BUMP OF CHICKEN大好き!
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えー、今日は沖原 泡の誕生日だそうで
ハピバ小説やります
風星と光月と
シヴァ・ヴィシュヌ・創の三人
です。

誕生日おめでとう!

ちなみに沖原のみお持ち帰り可能です。

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火曜日から修学旅行で~す。
詳しいことはまた後日。

それと沖原さんからバトン回ってきたので。

あの人たちと家族になってしまうバトン
指定:ヴィシュヌ・風星

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ハスパタシュートは、棒に見えた。
金色の地に、赤や橙で描かれた火炎や龍。
それが1メートルほどの棒・・・いや、投槍に見えた。
「ひゃっほう!」
奇声をあげて、ヴェータラに突進するシヴァ。
ヴェータラもなかなかのもの、それをすばやく避ける。
するとシヴァは方向転換をして、ヴェータラに突進する。
二十秒ほどそれが繰り返される。ふと、おかしなことに気付く。
「投槍が・・・無い?」
そう、シヴァは投槍を持っていない。槍で攻撃ではなく、タックルを仕掛けているのだ。

「牛角の陣!」
シヴァは両拳を腰に軽く当て、腕を平行に並べる。
その刹那、シヴァの背中から赤い光が差す。
すると、シヴァは赤い弾丸となって、ヴェータラに向かって発砲した。
 赤く燃えた両腕をヴェータラの顔に当て、そのまま押しやる。
ざくり。
ロケットのように持ち手が炎のように変化した、件のハスパタシュートがヴェータラの心臓を刺し貫いた。
そのままシヴァの手に、それが収まる。
「爆ぜろ、餓鬼が。」
その一言とともに、ヴェータラは爆発をおこした。


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星を見るのが好きだ。星はどんな悪人にも、どんな善人にも平等に輝く。
悲しい日も、嬉しい日も同じように輝く。

「なあ富良野、クリスマス暇か?」
「…多分。」
「じゃあ遊ぼうぜ。俺以外にも何人か来るし。」
声を掛けてきたのは二組の健太だ。
「遊べたら遊ぶ。」
「おおし、分かった。お前彼女いないよな?」
「いない。何で?」
「いや、いるなら連れてこいって言おうとしたんだよ。ま、良く考えれば
暗い富良野には創れねえよな。ハハハ。」
失礼だが、その通りだ。
確かに俺はきっと暗い。
それに、顔はとびきりのハンサムなんて言えないから、あまり女は寄ってこない、と健太は言う。
失礼だが、確かに合ってはいる。否定のしようがないので、俺は軽く愛想笑いをしておいた。

今日言われた事を思い出した。暗い…
確かに、それは駄目だ。
なんといっても、もうすぐクリスマスシーズンだからな。
変わらなきゃ。
心の何処かでそう思っていた。


雪の降り積もる朝、おかしな人と会った。
若い18歳くらいの男の人なのだがペット?を連れている。それは…
「鹿ですか?」
「いえ、こいつらはトナカイです。ポチ、タマ、タロウ、ミケです。」
何故その名前?と思ったが、あえて言わないでおいた。
「こいつら、大事なパートナーなんですよ~。」
「パートナー?」
「ええ、何かは言えませんが、仕事のパートナーなんです。」
「はあ。」
「…あなた、もしかして体調が悪いのですか?」
「え?いえ。どうしてですか?」
「…あかの他人に言うのもあれなんですが、何か暗いですよ。笑った方が幸せです。」
そして、彼はにっこりと笑った。

次の日、ヴィシュヌに話し掛けられた。
「ねえ創、クリスマスどうするの?」
「特に予定はないけどなあ…多分友達と遊ぶ。」
「…そっか。」
そう言って、ヴィシュヌは少し寂しそうに笑った。


クリスマスイヴ、屋上に登って、星を見ていた。
やっぱり星は綺麗だ。
「あれ?」
思わず変な声をあげてしまった。いつもの星空の中、見ない赤と茶色の星を見た。…動いている?
そして、気付いた。こっちに向かってくる!
腰を抜かし、ぺたん、とコンクリートに尻餅をついた。

シャンシャンシャンシャン…不思議で綺麗な音がする。
それが近付いて、驚いた。あの人は…
「また会いましたね。ほら、仕事のパートナーといったでしょう。ポチ、タマ、タロウ、ミケは。アハハハ。」
ぽかーんとしている俺に、彼はこう言った。
「ほら、笑って!聖なる夜なんだから!メリークリスマス!」
始めての経験に、奇跡の記念に、彼に向かってくる大きく叫んだ。
「メリークリスマス、サンタさん!!」


「なんだ今日、富良野えらく明るいじゃん。」
「ああ、まあね。」
そう言ってでた笑いは、紛れもなく愛想笑いではなく本当の笑顔だった。

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・・・帰る気になれない。
あの話を聞いて、さあ帰ろう、なんて気にはならなかった。
親にあって訊きたかったけど、なんとなく怖かった。

夕方6時、俺は公園に座ってた。
この公園は穴場だ。ほとんどいつも誰もいない。
小さいとき親に連れられたことがある。滑り台にのぼって滑るたびに着地のときに上手いこと立てずに転んでたこと。ブランコの漕ぎ方がわからずに、親に押して貰ったこと。そして、1回だけ落ちたこと。
いろんな気持ちがこみ上げてきた。こんなことを思い出してるうち、親に会いたくなった。
とても会いたくなった。
「あれ、ブラフじゃねぇか。帰ったんじゃねぇのか?
聞き慣れた声がして前を向くと、シヴァが立っていた。
「いや、そうじゃない。帰る気になれなかったから、ぶらぶらしてた。」
「ふうん。ま、いいや。それよりも注意しろよ。ここらへんにベータラがいる。」
「え?」
「ベータラがいんだよ。」
「なにそれ?何でわかるの?」
「いわいる霊気ってやつがここらから出てる。ただ、動きが変だ。」
「変?」
「あぁ、なんか速い。でもその代わりに人を殺そうとしてない。多分、偵察とかか罠だ。」
「霊気一つでそんなにわかるの?」
「アタシは霊気を探知することが生まれつき得意なんだよ。」
「俺は全然できないけど?」
「まだな。やり方分かれば簡単だ。そもそも霊気ってのは、エネルギーの一種なんだよ。電気エネルギー、音エネルギー、光エネルギー、熱エネルギー、運動エネルギー、位置エネルギー、そして霊エネルギーだ。例えば霊の声を聞くっていううさんくさいメカがあるだろ。あれは作ることが出来る。」
「どうやって?」
「太陽光パネルってあるだろ、あれは光エネルギーを電気エネルギーに変えてるんだよ。それと同じ要領で霊エネルギーを音エネルギーに変えれば出来る。」
「成る程。シヴァはそういう機械を持ってるからわかるのか?」
「だからいったろ、アタシは生まれつき得意って。耳は音エネルギーを感知するし、目は光エネルギーを感知できる。それと同じように人間だってそれ専用の器官はあるんだよ。神はそれが人間よりもずばぬけてそれが敏感なんだよ。お前もトレーニングすれば普通の神レベルにはいける。」
「へぇ。」
「お、来た。」
「なにが?」
「ベータラだよ。アタシらのところに来たんだ。」
「え?そんな軽く言って大丈夫?」
「まぁ罠だろうな。それでもたいした罠じゃない。時間稼ぎとかそういう類だ。」
「時間稼ぎ?何の?」
「知るか。それより準備しとけよ。あと2分くらいで来る。」
ぞくっと来た。またあのときの戦いを思い出した。
物凄いスピードでやってくるベータラ。
簡単な結界なら軽く壊していた怪人。
強くなれるチャンス、とは分かっていたけど、それでも足がすくむ。
俺は戦いのプロではないし、ましてや人間じゃないような化け物なんて手に負えるわけが無い。
怖い。それでも、と思いながら例のゴッズクレイを手にした。
「あー、それ偽物だぞ。それにお前は戦わなくていい。」
「え?偽物?」
「あぁ、ゴッズクレイはお前が手に意識をこめたとき始めて出てくるもんだ。
それは色、質感その他諸々をまねたヴィシュ特製粘土。」
「嘘でしょ!?俺出し方知らねぇよ!」
「そうか、じゃあ頑張るしかねぇな。」
そのとき、ザッと足音を聞いた。
この前に見たのと同じようなベータラがそこにいた。
「うわあああぁぁ!」
思わず叫んだ。がくん、と膝を地面に落とした。
怖い。これで見たのは3回目だ。それでも怖い。人じゃないもの、それも人知を超えた化け物。
そんなのに出会ったとき、怖がらずにいれるだろうか。
「うるせぇな、てめぇは隠れてろ。ここは破壊神様に任せろってんだ。」
そう言ってシヴァは右手をまっすぐ横に伸ばした。次の瞬間にはシヴァの手に金色の棒が握られている。
「さぁ、楽しいバトルの始まりだ。」
笑いを含みながら、シヴァはそう呟いた。
 

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「創」
頭の中でグルグルとその一文字が跳ね回る。
「普通にいたよ」
ヴィシュヌの言葉を再び思い出した。
なんとなく、本当になんとなくだけど、こう感じた。
「俺の知らない何かを、二人は知ってる。」
ポケットに手を突っ込んで、ゴッズクレイを軽く握り締めた。

「グフ!」
帰り道、シヴァに背中をどつかれて、情けない声を上げる。
「なに辛気臭ぇ顔してんだよ!」
「ごめん、創!」
ヴィシュヌが後からやってくる。
「いや、いい。それよりヴィシュ・・・グホ!」
今度はヴィシュヌにどつかれた。
小声でヴィシュヌがまた話し出す。
「ここでは衛って呼んで。変に思われる。」
立ち上がって、俺はまた話し出した。
「ヴィシュヌ。お前の親は死んだのか?失踪したのか?」
「・・・どうしたの、急に?」
ヴィシュヌの目つきが険しくなる。
「お前は、他の神様に名前をつけてもらったといったよな。
だから、維持神で衛、破壊神で武器の弓を名前に入れた弓子。
そして創造神の創。俺だけが偶然なら、出来すぎだ。
俺の親が俺の名前をつけたのであれば、俺の親は何かを知ってるんじゃあないか?
まえに、お前が言ったよな。親はいたって。いた?つまり今はいないってことか?だからヴィマナで生活してるんだろ。シヴァもヴィマナで生活をしてるんだろ?」
こくり、とシヴァがうなずく。
「つまりシヴァも親がいないんだな?
奇妙な名前の一致や親がいない、という事を踏まえて考えると、これは俺の親にも当てはまるのか?」
誰も答えない。
「なぁ、答えろよ!答えろ!」
真っ先に口を開いたのは、ヴィシュヌだった。
「創、君はギリシャ神話のパンドラの箱を知ってる?」
「生憎、おれは神話に興味は無い。」
ヴィシュヌは話し始める。
「神様から開けてはならないと言われた箱を神様に渡されたパンドラという女性は、気になって開けてしまうんだ。すると中からは絶望や病といった人を不幸にするものが飛び出していった。それを、箱の中にはもう戻せない。君は真実という名のパンドラの箱を開けるかい?飛び出した悲しみはもう戻せないよ?」
そういうと、ヴィシュヌは歩き出した。
「じゃあな。箱は開けるなよ。」
そういって、シヴァは歩き出した。
帰り道に俺は取り残された。
冷たいコンクリートのビルが、俺を見下していた。


 

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衛に弓子か・・・。
ぴったりだ、と俺は思う。
衛、弓子。なんとなく違和感を感じた。
なんだろう。何か変だ。なんだ・・・。
そして、気付いてしまった。

「創」

創造神にぴったりの名前だ。
背中に悪寒がはしる。
母さんは、父さんは、俺が何かを知ってたのか?



もうブラフマーには、僕みたいな絶望にはさせたくない・・・
僕は嘘をついた。維持神として、彼の残り僅かな幸せな時間を、維持する為に。
嘘はいけない。でも、これで彼のこの時間が守られるのであれば、神でもこのくらい良いだろう?
 

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「いつかは強くなる・・・」
頭の中にヴィシュヌの言葉が響く。
昨日の戦いが嘘か、日常茶飯事のどっちかと間違うほど世界は何事もなく回り続けている。
警察は件の連続殺人犯人をまだ血眼になって捜しているけど、犯人が見つかることは無い。
教室の窓から空をちらりと見ると、晴れ渡った青空が広がっていた。
「おい富良野、富良野!」
はっと気がつくと、目の前にカマキリそっくりの間城先生が眼鏡の奥の目を細めていた。
「今話聞いてたか?」
「・・・いいえ」
「はいじゃあスクワット30回  はい、いーち」
「いーち」
・・・しまった。間城先生は、虫を食らうカマキリのように生徒に対して容赦が無い。
あぁ、面倒くさい・・・

「えぇ!?間城先生の話聞いてなかったの!?」
「・・・うん」
「転入したての僕だって、あの人の話は聞かないとやばいって分かるのに・・・」
「いや、考え事しててさ・・・」
「ふ~ん。ところでさ、ブラフマーの名前ってなに?」
「へ?どういうこと?」
「今までは何て名乗ってたか、ってこと。」
「あぁ。富良野 創だよ。ヴィシュヌは何なの?」
「そういや違うクラスだし」言ってなかったね。僕は、日比野 衛」
「衛に弓子か。それぞれの性格に嫌にマッチしてるな。」
「友達につけてもらったの。」
「友達?」
「うん。他中生だけど。その人も神様だよ。」
「まだ神様いんのかよ。なんて神様?」
「粟国勇也っていう神様。まぁ、あってからのお楽しみだね。」
キーンコーン、カンコーン
「あ、やば。またあとでね~」
「おぉう」
ポケットの粘土をこねながら俺は席に着いた。

 

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さっきの戦いが真実と分かる手がかりは空中に漂う塵のみ。
戦いの証拠は風で吹き飛んだ。
「さぁ、戻ろうか。荷物はヴィマナに置いてあるしね。」
心臓の音が聞こえる。
・・・・・・もしあの戦いが負けていたら、どうなるだろう。
「さよなら」も言えず、友達を、親を、残して死んでいく。
俺は膝を突いた。
「嫌だ!戦いなんてごめんだ!僕は生きる!普通の生活をして、生き残る!」
もういやだ。僕はヴィシュヌやシヴァのように強いわけでもない。
ヴィシュヌがベータラの突進を避けるとき、どちらの動きも見えなかった。二人は、あまりにも速すぎた。
俺はあんなに速く動けない。粘土だって使い方もまだ分からないし、「維持神」、つまり守りの神様でさえあんなに速く動いた。これが「破壊神」シヴァだったら、もっと速いだろう。
死ぬ。俺はきっと死ぬ。
いきなり目の前に黒い影が現れた。
「ベチッ!」
ものすごいビンタを食らった。
「アホか!あたし達は生き残る!戦いは必要なんだ!甘ったれんな!」
「俺は弱い!君達みたいに強くない!戦ったところで俺は死ぬんだ!」
「いいか、よく聞け!お前はこの世界に必要な存在なんだ!弱いと思うなら鍛えればいい!」
「勝手にか!勝手に戦死の可能性のゴタゴタに巻き込んで、なんだ?鍛えれ?冗談じゃない!」
「僕だって戦うのは嫌だよ!」
ビシュヌが叫んだ。
「シヴァだって、僕だって、戦うのは嫌だ!だけどそれから逃げられないんだ!きちんと向き合わなければならないんだ!」
ヴィシュヌは服を脱ぎ、背中を見せてくれた。
そこにあったのは、とても大きな傷跡だった。
「これは始めて戦ったとき、出来た傷だ。誰だって始めは弱いさ!それでもいつかは強くなる!」
いつかは強くなる・・・
なぜか意外に感じた。当たり前の事なのに。
そうだ、いつかは強くなる・・・
「もう帰ろう、シヴァ。ブラフマー。」
「うん。」
頬に小さなきらめく涙を拭い去り、俺は歩き出した。

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ヴィシュヌの言ってた蓮華槍は、蓮には見えなかった。
先端の刃は桃色で、波の様な模様がある。
青緑の柄は長く、エンブレムの様な物体が付いている。

ヴェータラは目を大きく開けたままうなり声を上げ、こちらに突進してきた。
軽いステップでよけたヴィシュヌ。そのままベータラは、こちらに襲ってきた。
ぶつかる・・・
「ドガッ」
鈍い音がして、吹っ飛ぶベータラ。どうやら、ヴィシュヌが結界を張ってくれたらしい。それをベータラは悟り、またもやヴィシュヌに突進してきた。ヴィシュヌは、ニヤニヤ笑いながら、立ったままだ。
突然、ベータラが斜め後ろに吹っ飛んだ。
「言っただろ?僕の殺し方は、一番苦痛を伴う。」
指輪を見せるような仕草で手を上に軽く上げる。
見ると、手首の周りに、拳位の大きさの薄緑の玉がくるくると舞っていた。
「これは僕の結界。ベータラの低い視力じゃ、見えないね。結界は、発動者の意のままに動き、ある一定の力や指定された攻撃をするか、発動者が崩そうと思わない限り、崩れない。」
そうか・・・そういうことか・・・
俺は感心した。今のは、ベータラを殴ったんだ。それも、結界で。
ベータラは、右へ左へとやってくる結界に対処できない。
「ただ殴るだけが、僕の戦いじゃない。今から君に命令しよう。」
ベータラを指で指し、一言呟いた。
「動くな。」
突然、ベータラは動きを止めた。なんだ?
「来てもいいよ。合図するまでね。」
恐る恐る近寄ってみた。
ベータラの全ての関節に、球状の結界が、肉を挟んでくっついてる。
「こうすることで、こいつの関節を動けなくすることが出来る。つまり、動けない。」
「グアアアア!」
ベータラが叫びだした。
「まずいな、手を抜いたから破られそうだ。案外こいつ力強いな。ごめん、もう戻って。」
走って逃げる俺とは対照的に、ゆっくり歩くシヴァ。
「よし、二人とも戻ったね。」
そうすると、いきなり呟きだした。
「オーム、〇△◇エン☆〇セル△×・・・」
半分以上なんて言ってるか分からない。
いきなり、蓮華槍のエンブレムが輝きだした。
チラリとそれに目をやると、結界を破壊し走り出したベータラに向かって、槍を突き刺した。
「蓮華開花」
その瞬間、蓮を模したというその言葉を間違いでないと悟った。
刃が開き、いくつもの花びらに変わった。そう、刃は蓮の蕾だったのだ。
満開の蓮はベータラを裂き、桃色の花びらを真っ赤な血で染めあげた。
「散れ、愚かな餓鬼よ」
その一言と共に、ベータラの体は塵と化した。

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