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ハスパタシュートは、棒に見えた。
金色の地に、赤や橙で描かれた火炎や龍。
それが1メートルほどの棒・・・いや、投槍に見えた。
「ひゃっほう!」
奇声をあげて、ヴェータラに突進するシヴァ。
ヴェータラもなかなかのもの、それをすばやく避ける。
するとシヴァは方向転換をして、ヴェータラに突進する。
二十秒ほどそれが繰り返される。ふと、おかしなことに気付く。
「投槍が・・・無い?」
そう、シヴァは投槍を持っていない。槍で攻撃ではなく、タックルを仕掛けているのだ。
「牛角の陣!」
シヴァは両拳を腰に軽く当て、腕を平行に並べる。
その刹那、シヴァの背中から赤い光が差す。
すると、シヴァは赤い弾丸となって、ヴェータラに向かって発砲した。
赤く燃えた両腕をヴェータラの顔に当て、そのまま押しやる。
ざくり。
ロケットのように持ち手が炎のように変化した、件のハスパタシュートがヴェータラの心臓を刺し貫いた。
そのままシヴァの手に、それが収まる。
「爆ぜろ、餓鬼が。」
その一言とともに、ヴェータラは爆発をおこした。