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1995年生まれの管理人のブログです。更新頻度は期待しないほうがいいと思います。
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リヴリー
今飼ってる電子ペットです。 名前はマエゾン。
プロフィール
HN:
あらいせ
年齢:
28
性別:
男性
誕生日:
1995/12/02
職業:
学生
趣味:
音楽鑑賞
自己紹介:
沖縄県那覇市小禄在住。
BUMP OF CHICKEN大好き!
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・・・帰る気になれない。
あの話を聞いて、さあ帰ろう、なんて気にはならなかった。
親にあって訊きたかったけど、なんとなく怖かった。

夕方6時、俺は公園に座ってた。
この公園は穴場だ。ほとんどいつも誰もいない。
小さいとき親に連れられたことがある。滑り台にのぼって滑るたびに着地のときに上手いこと立てずに転んでたこと。ブランコの漕ぎ方がわからずに、親に押して貰ったこと。そして、1回だけ落ちたこと。
いろんな気持ちがこみ上げてきた。こんなことを思い出してるうち、親に会いたくなった。
とても会いたくなった。
「あれ、ブラフじゃねぇか。帰ったんじゃねぇのか?
聞き慣れた声がして前を向くと、シヴァが立っていた。
「いや、そうじゃない。帰る気になれなかったから、ぶらぶらしてた。」
「ふうん。ま、いいや。それよりも注意しろよ。ここらへんにベータラがいる。」
「え?」
「ベータラがいんだよ。」
「なにそれ?何でわかるの?」
「いわいる霊気ってやつがここらから出てる。ただ、動きが変だ。」
「変?」
「あぁ、なんか速い。でもその代わりに人を殺そうとしてない。多分、偵察とかか罠だ。」
「霊気一つでそんなにわかるの?」
「アタシは霊気を探知することが生まれつき得意なんだよ。」
「俺は全然できないけど?」
「まだな。やり方分かれば簡単だ。そもそも霊気ってのは、エネルギーの一種なんだよ。電気エネルギー、音エネルギー、光エネルギー、熱エネルギー、運動エネルギー、位置エネルギー、そして霊エネルギーだ。例えば霊の声を聞くっていううさんくさいメカがあるだろ。あれは作ることが出来る。」
「どうやって?」
「太陽光パネルってあるだろ、あれは光エネルギーを電気エネルギーに変えてるんだよ。それと同じ要領で霊エネルギーを音エネルギーに変えれば出来る。」
「成る程。シヴァはそういう機械を持ってるからわかるのか?」
「だからいったろ、アタシは生まれつき得意って。耳は音エネルギーを感知するし、目は光エネルギーを感知できる。それと同じように人間だってそれ専用の器官はあるんだよ。神はそれが人間よりもずばぬけてそれが敏感なんだよ。お前もトレーニングすれば普通の神レベルにはいける。」
「へぇ。」
「お、来た。」
「なにが?」
「ベータラだよ。アタシらのところに来たんだ。」
「え?そんな軽く言って大丈夫?」
「まぁ罠だろうな。それでもたいした罠じゃない。時間稼ぎとかそういう類だ。」
「時間稼ぎ?何の?」
「知るか。それより準備しとけよ。あと2分くらいで来る。」
ぞくっと来た。またあのときの戦いを思い出した。
物凄いスピードでやってくるベータラ。
簡単な結界なら軽く壊していた怪人。
強くなれるチャンス、とは分かっていたけど、それでも足がすくむ。
俺は戦いのプロではないし、ましてや人間じゃないような化け物なんて手に負えるわけが無い。
怖い。それでも、と思いながら例のゴッズクレイを手にした。
「あー、それ偽物だぞ。それにお前は戦わなくていい。」
「え?偽物?」
「あぁ、ゴッズクレイはお前が手に意識をこめたとき始めて出てくるもんだ。
それは色、質感その他諸々をまねたヴィシュ特製粘土。」
「嘘でしょ!?俺出し方知らねぇよ!」
「そうか、じゃあ頑張るしかねぇな。」
そのとき、ザッと足音を聞いた。
この前に見たのと同じようなベータラがそこにいた。
「うわあああぁぁ!」
思わず叫んだ。がくん、と膝を地面に落とした。
怖い。これで見たのは3回目だ。それでも怖い。人じゃないもの、それも人知を超えた化け物。
そんなのに出会ったとき、怖がらずにいれるだろうか。
「うるせぇな、てめぇは隠れてろ。ここは破壊神様に任せろってんだ。」
そう言ってシヴァは右手をまっすぐ横に伸ばした。次の瞬間にはシヴァの手に金色の棒が握られている。
「さぁ、楽しいバトルの始まりだ。」
笑いを含みながら、シヴァはそう呟いた。
 

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