ヴィマナの中は冷房が効いていて涼しい。
「さて、まず僕らがなぜこの学校に来たのかを言おうか。」
ヴィシュヌが喋りだす。
「最近、ベータラが海を渡りこちらにやってきた。下界に降りた君は、何かの手違いで神の記憶が飛んだらしい。そこでベータラたちは、そこに目を付けた。そして、君を狙いに来た。僕らは、君を探し出し、そして君が何であるかを教え、そして共に戦う為に来た。」
「戦うって何と?」
「ベータラ、及び悪魔、怪物、夜叉等。戦う為に、それ相応の武器が必要だ。シヴァの武器は、火炎の投槍パスパタシュート、僕は蓮華槍という蓮を模した槍。君はゴッズクレイという粘土。」
ね、粘土ぉ?そんなのでどうやって戦えと・・・。
「粘土でどういう風に戦うわけ?自分で武器でも作りゃいいの?」
「大正解。」
・・・馬鹿にしたつもりなのだが。
「君のゴッズクレイはエネルギーが粘土化したもの。エネルギーとしても使えるし、何より武器を創れる。創造神にぴったりだ。凝縮すれば硬くなり、体積は小さくなる。もっとも、君のエネルギーがそのまま武器に現れるから、君の力が大きいほど体積は増える。」
バトル漫画でいろんな武器を見たことがあるが、いままで見た中でこれが一番使いにくそうだった。
闇夜に目が光る。
準備は出来た。さぁ、我がアスラよ、進みだせ。血塗られた道を。
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