例の粘土を渡された。
オレンジ色で、むにむにしてる。
授業中、ひたすらポッケの中の粘土を練っていた。エネルギーの塊だというが、どうにも嘘臭い。
シヴァは隣で勉強してた。と思ったら、ノートに書いていたのは落書きだった。
国語の嶺稲先生は、通称「催眠術先生」。恐ろしく眠くなる授業をすることで有名だ。
昨日は、普通の時間帯に帰った。ヴィシュヌ曰く、
「神々にしか見えないんだよ。」
とヴィマナの説明をしていた。
学校が終わって、ヴィシュヌとシヴァの家を見てみたいと提案した。神様は、どういう生活をしているんだろう。
この事を話すと、
「僕らの家はヴィマナ。アシュビンっていう、パイロットに面倒見てもらってるの。」
と言われた。親はどうしているんだろう。これも訊いてみた。
「普通にいたよ。」
と返された。どうもひっかかる。いたよ?じゃあ今はいないのか?
これは何かやばそうなので、訊くのはよしといた。
学校の隅で、新しい情報をヴィシュヌに教えてもらった。シヴァは基本何も喋らない。
「またベータラがこの付近に来たらしい。君じゃちょっと早いかな。」
「なぁ、お前維持神だろ?槍とか使えるの?結界とかはる位しか考えられねぇんだけど。」
「もち。結界張る事しか出来ないよ。」
「おいおい、それでいけんの?」
「まぁいたら呼んでね。見せてあげるよ。僕の戦いを。」
そういって、ヴィシュヌは不適に笑った。
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